KUF 國學院大學フェンシング部

2019年1月 世田谷区民体育大会 女子フルーレ個人 優勝


2019年1月 世田谷区民体育大会 フェンシング競技 女子フルーレ個人優勝

2019年1月20日に開催されました、世田谷区民体育大会 
フェンシング競技 女子フルーレの部で、
3年女子 細川夢紡(ほそかわむつみ)選手が見事優勝しました! 
おめでとうございます!!

彼女が昨年末に掲げました個人目標のひとつ、
「北岡杯、区民大会での優勝を目指す」が 達成されました!





以下、細川選手から 試合を振り返って のコメントです


◆大会に臨む意気込みや目標◆

目標は優勝のみです。昨年末に出場した北岡杯で2位に終わり、
非常に悔しい思いをしました。大会の無念は大会で晴らすしかないと思い、
ただひたすらに優勝を狙いました。


◆試合を進めたうえで考えていたこと◆

目標と裏腹になるようですが、試合中は「負けない」ことを意識しました。
北岡杯の敗北の原因は、勝ち急いだために考えなしにアタックを連発し、
コントルアタックで自滅した、粘り負けです。二の舞にならないよう、
焦って自滅しないことと、相手のアクションに対応しやすい
間合いに常にいるように気を付けました。



◆印象に残る試合と、カギとなったポイントの取り方、戦略◆

準々決勝、準決勝はともに一度も勝ったことのない相手でしたので、
状況的な問題で印象は強かったです。
しかし印象に残る内容の試合は、正直に言ってしまうとありません。
実はいつも試合時の記憶はほとんど残っておらず、
後から撮影した動画で思い出すことも少なくありません。

試合中は、「アレ」の合図から「アルト」がかかるまでの間、
相手の出方・癖など、目と耳から入ってくる情報と思考のすり合わせと、
実際に動かす身体の反応に意識を傾けました。
また、普段の練習や北岡杯のベンチに入ってくれた部のメンバーに
自分の癖をよく教えてもらっていたので、癖を素直に出すべきか、
癖を餌にして裏をかくことが必要な相手かも考えながら戦いました。

いつもは試合に変化をつける際、自分の攻撃・防御の方法を
変えようと考えていました。
しかし今回は相手をよく観察し、出方に合わせて変化させました。
例えば、自分の剣によく構ってくる相手には、プレパレーションで
剣に意識を引き付けておきながら距離を誤魔化して近づき、
一気にデガジェファントすると簡単に入りました。

またパワー勝負が得意な相手には剣の接触時間や接近時間を極力減らし、
相手が力んで体勢を崩すまで我慢しました。
アタックモーションの分かりやすい相手には出際に
こちらからマルシェして距離を潰し、コントルアタックを仕掛けることで
ダメ押しでなく相手の警戒心を強める効果的なコントルアタックに
することができました。



◆決勝の試合の様子◆

相手選手のベンチには監督と、選手のお母様方と思われる保護者
ご一行がいらっしゃり、一方でこちらは動画撮影協力のために来てくれた
高校の友人一人というアウェー感溢れるピストでした(笑)。

試合展開は常に1・2点ビハインドで追いかけていました。
いつもならここで焦れて自爆するのですが、北岡杯の苦い光景が蘇り、
粘り負けしないよう無茶なアタックを仕掛けず我慢を続けました。
すると前半より点が取りにくくなった相手選手が焦れ始め、リ
ズムやペースが崩れてこちらが立て続けに点を取れるようになりました。

またインターバルの休憩中も、相手選手と監督を観察し、
どのような戦法を使ってくるか予測しました。
実際に仕掛けてくればパレやデガジェで跳ね返し、
焦らず地道に1点ずつ積み重ねました。
この積み重ねのおかげで、無事、逆転勝利を収めることができました。





細川選手、優勝おめでとう!
来年は「ディフェンディングチャンピオン」として連覇できるよう、もっと強くなってください!